@article{oai:nakamura-u.repo.nii.ac.jp:00000219, author = {呉, 一中 and 朱, 根勝 and 三成 , 由美 and 徳井, 教孝}, issue = {4}, journal = {中村学園大学薬膳科学研究所研究紀要, Proceedings of PAMD Institute of Nakamura Gakuen University}, month = {Apr}, note = {要  旨 【目的】近年、子供の生活習慣病の若年化が指摘されている。本研究は、子供の生活習慣病の予防対策に、中医学理論を基本とした個々人に対応したテーラメード栄養学を取り入れることを目的に、子供の体質について分類した。あわせて、子供の体質に応じて、薬膳食材を簡便に活用できるように、子供の体質別の薬膳食材についても、整理を行ったので報告する。 【方法】1)子供の体質は、上海中医薬大学出版社の『中医基礎理論』と『現代中医児科学』、中国中医薬出版社の『中華中医薬学会標準―中医体質分類与判定』などの文献を参考にして、分類した。2)薬膳食材は、上海科学技術出版社の『中薬大辞典』で整理した。内容は『中薬大辞典』の病名索引の小児科編より、子供のよくある疾病に対して、予防治療の効果のある食材を基本に、五味の辛・甘・酸・苦・鹹、臨床症状反応による五性の温・熱・寒・涼・平、人体のどこの臓腑に薬効があるのかを示す帰経の肝・心・脾・肺・腎と六腑で整理した。また、子供の体質別に適用する薬膳食材を一部整理した。 【結果】中医学理論を基本に、子供の体質を正常質、痰湿質、陰虚質、陽虚質、気虚質及び気血不足質の六分類した。子供体質別の薬膳食材は318品であり、五味では、甘味が63.8%と高い数値を示していた。帰経の五臓では、脾経が30.6%、次に肺経が23.8%と高い数値を示していた。帰経の六腑では、胃経が60.1%、次に大腸が25.6%と高い数値を示していた。特に痰湿質に適した健脾燥湿作用のある食材は生姜、大蒜などであり、陰虚質に適した養陰作用のある食材は蓮根、胡瓜などである。 【考察】中医学で肥満者の基本的な原因は痰湿が多いと言われ、脾気を弱め、消化不良を起し、太ると記載されている。張らの臨床調査によると、児童肥満の主な要因は「湿滞」であり、全体の95.5%を占め、脾気の虚弱が「湿滞」を起す原因であり、治療方法として、健脾利湿が最も効果的であると報告されている。本研究で分類した痰湿質の子供は将来肥満になる可能性があると考えられる。したがって、脾・胃・腎に入り、湿邪をとる食材である緑豆、冬瓜などを摂取することが望ましいと考えられる。以上の結果より、今後、体質診断調査や薬膳食材を食教育に導入することで、子供の健康増進や生活習慣病の予防対策に貢献できるのではないかと考えられる。}, pages = {41--59}, title = {中医学理論に基づく子供の体質分類と薬膳食材の整理}, year = {2011}, yomi = {ゴ, イチチュウ and ミナリ, ヨシミ and トクイ, ノリタカ} }